コラム 2021/08/16 だから、私はUFOにお湯を注いで会いに行く 8月16日、お盆が終わりましたね。 ただの休みでしかなかったお盆。けれど祖父母がなくなってからは、ただの休みではなくなり、また違った意味を持つものになりました。 祖父はカップ麺を食べる人で、小さい頃は週末になると「カップ(麺)ですまそうやないか。休みの昼くらい(自分が食べたいのもある)」と祖母達に言い、スーパーに行くと幼い私を連れては一緒にカップ麺売り場に向かい、ふたりで選んだカップ麺をそっと祖母の押しているカートの買い物カゴに入れては「また勝手に入れて!」と怒られたものでした。 カップ麺の中でも印象に残っているのが焼きそばのUFOです。 祖父がとくによく食べていたからというのもありますが「UFOで焼きそば」と当時の私にとってはその名前も、お湯を切ってからソースを混ぜる作り方もすごく不思議なものに思えました。 祖父から少し分けてもらって食べたUFO焼きそばに、家族で囲んだ週末の食卓。 特別豪華なものではなかったけれど、私にとってあの食卓はたしかに幸せな想い出です。 最近はあまりカップ麺は食べていなかったのですが、今日ひさしぶりにカップ麵を食べました。 UFO焼きそばを食べるのは、本当にいつぶりのことか。 お湯を注ぐときにやけどをしないようにすること、ソースはあとから入れること、お湯を捨てる時はシンクに水を流しながら捨てること、勢いよく捨てると麺がこぼれてしまうこと。 それらは祖父母が教えてくれたことでした。 あの頃よりも大きくなった私はひとりでUFOを食べ切ることができるようになりました。それでもあの頃のように分けてもらったUFOを食べたいと。 味が変わるわけでもないのにそんなことを思ってしまうのは今日がお盆の最終日だったからなのだと、そう思います。 だから、どうしようもなく会いたくなった時はUFOにお湯を注いで会いに行くことにします。 PR
作品紹介 2021/07/01 7月1日よりオリジナルプラネタリウム作品『アストロマジックワールド』が上映開始となりました 本日より満天にて上映される『Switch』の皆様がナレーターを務めるオリジナルプラネタリウム作品『アストロマジックワールド』のシナリオ(監修:Happy Elements様)を執筆させていただきました。 プラネタリウムを見に来て下さった皆様にとって、星空の下で過ごす時間が素敵なものになりますように。そしてこの星空の輝きが、皆様の日常や気持ちなどを照らすものになれば幸いです。 執筆担当者のTwitterでの告知にまでたくさんのいいねやRTをいただきまして、本当にありがとうございます。見たことのない数字の通知に、最初なにが起きてるのか本当にわからなくて驚きましたが、とても嬉しかったです。 私事になりますが、幼い頃、祖父に連れて行ってもらい、プラネタリウムを見ました。 今のプラネタリウムと比べると鮮明な映像ではなかったと思いますが、それでも私の中にはその時の星空は「特別なもの」として、今も輝いています。 博物館・美術館などが好きということもあり、星の美術館に続き、プラネタリウムの脚本を執筆させていただいたこと、とても嬉しく思っています。 このような素敵な作品に携わらせていただいたことを大変嬉しく思っております。 最後になりましたが、素敵な作品に携わらせていただき、ありがとうございました。 コニカミノルタプラネタリア TOKYOで上映中の『星の美術館』にて「ドラマチックなギリシャ神話」「星座初心者にぴったり」「小学生も楽しめる星座解説」の「夏の星座」のナレーションも執筆させていただいておりますので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。
作品紹介 2021/06/26 『京都六角通の獏さん 一、夢路の鬼と赤い傘』で伝えたいこと 『京都六角通の獏さん 一、夢路の鬼と赤い傘』(アプリーレ文庫)【あらすじ】他人の夢に迷い込む不思議な体質の美緒は、京都・六角通で怪しげな店を営む獏に助けてもらったことをきっかけに「鬼探し」を手伝うことになるが……。他人の夢に迷い込んでしまう大学生・美緒と「夢嫌い」な獏のふたりが「夢」から現実を紐解く、京都が舞台の「もう一度歩き出す勇気」をもらえる現代ファンタジー。 【配信先】Amazon / honto / 楽天 / DMM / dブックなどをはじめとした配信ストアで配信中。素敵な表紙イラストは稲垣のん様です。表紙に描かれているものは全て小説に繋がっているものになっていますので、素敵なイラストに惹かれた方は、ぜひ小説も読んでいただけると嬉しいです!『京都六角通の獏さん 一、夢路の鬼と赤い傘』冒頭お試し読みはこちらから。以下はこの作品を書くまでの話や作品への想い、キャラクター達について語っています。キャラクターの設定などについて少し話しているのでネタバレが苦手な方はご注意下さい。私がこの作品を通じて伝えたい想いについても書いているので、一読いただければ幸いです。 つづきはこちら